2019年06月05日

建築作品と建築家

昨日、新規のご相談を受けた。

もちろん、建築的な仕事の依頼ではあるのだけれど、相談には必ず何かの解決すべき事柄があって、それを一緒に考えて悩んで答えを探すことが設計なんだと思う。新しい依頼も悩み相談だったし、その先に大きな夢を描いていた。楽しいと思ったから、一緒に考えたいと思う。それは建築というよりも構築という言葉の方が適切な気もするし、設計事務所というよりは相談所という方がいいのかもしれない。

最近は、その解決策が建築じゃない時もある。つくらないほうがいいという答えも出すことがある。建築を造ることを前提に答えを探すと間違うこともある。

建築家とは何だろう?と思い続けている。建築作品をつくることは大切だし、何も建物をつくるだけが作品とは思わない。作品とは自分が自信を持って創作した結果だ。

若いころに、人様のお金で造る建築を作品といういい方はおこがましいとお施主さんに言ったことがある。するとそのお施主さんは「私はあなたの作品にしてほしいと思って依頼しているのだから、自信を持ってつくってほしい」ということを言われた。そこで気付いた、作品と呼べないのは自信のない言い訳なんだと。言い訳の用意された創作物に何の未来があるのだろうと落ち込んだ。

自分の作品の為の建築ではなくて、人の為の建築が自分の作品になる方がいい。


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