2018年05月26日

建築家と建築士

建築家と建築士、何が違うの?なんて聞かれることもある。

簡単に言えば、
建築士は、資格制度の名称
建築家は、建築に対する姿勢
というところ。

建築士は、
国家資格なので受験をして合格しなくては名乗れない。建築士資格を所有していないとできない業務もある。一定の安心と安全を確保するための制度。ただし、諸外国の資格とは違い、技術者としての資格制度なので、審美的な部分や意識を高めるようなそういうコトではない。

建築家は、
芸術家や作家と同様で、自らの姿勢を表す表現。何かに登録されて名乗れるものでもなければ、免許証もない。自称と言われればそれまで。世界的には建築は芸術の頂点とも呼ばれ、建築家は古くから必要とされた存在であった。日本においては建築家が表に登場する歴史は多くない。例えば、安土城は築城者として織田信長が有名だが、形を成すための建築家は別にいたと思われる。施主の方が名を残していた。これはもっともなことで、お金を出した人の名が残るという仕組み。

建築士と建築家、どちらがどうということはないのだが、建築士の資格を持っているだけで建築が美しくなるわけでもなく、カタチが成す以上は誰かの意思は必ず入る。その意思を明確に示せるのが建築家という信念にこもる。その程度だ。

やっかいなのは「建築家」というのは人を指す言葉であり、頑張れば頑張るほど建築家(人)としての成功を目指してしまう。本当に在るべき姿は「良い建築とは何か?」を考え生きていくだけなのだが。人間というのは思考のある生き物なのでどこか致し方ないようにも思う。

話は違うが、最近のニュースを見ていると白と黒、善と悪を明確に分けるべく追求しようとしているようにみえる。果たして人間はそこまで白くなれるものだろうか?そして完璧に黒い人はいるのだろうか?両方を許容してこそ人間だ。人であることを忘れたような集団心理にいささか恐怖を覚える。

建築家もまた人である。出来ることなら多く笑いたいと思う。
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