むかし、ふと思ったことがある。
「この世界に、しっかりと両足を突っ込もう」
一つのことに決めるのは、出来るようで出来ない。
例えば、釣りが趣味な人も趣味であればプロではない。プロにはかなわない。
例えば、音楽が好きな人も聞くだけであればプロにはなれない。
例えば、絵を描くのが好きな人も、画家じゃない。ただの好きな人。
建築が好きな人は・・・?
建築で生きていくならば、建築の世界に両足をしっかり突っ込まなければいけない。
イメージとしては、泥沼の中に両足を突っ込んだ気分。
もう抜け出せない。
しかし、突っ込んだことで目線が変わる。
ここで生きることに必死になる。
両足を突っ込んでこそ、解ることが多い。
それは覚悟だ。
泥沼であれ、そこに両足を突っ込んでこそ、次の一歩が踏み出せる。
最初から歩きやすい道を生きようなんて、ちゃんちゃらおかしい。
どこの世界も最初は大変だ。そして大変なのは最初だけじゃない。
その覚悟なくしては、何も始まらない。
20歳になったから自立というわけではなく、10代であっても覚悟を決めた時が自立だと思う。
いくつになっても覚悟が無ければ自立したとは言えない。
しっかりと立てるなら、きっと歩ける。そして走れる。
がんばろう。その道で。
伊藤憲吾建築設計事務所
独立じゃなくても、人生の大半をズッポリ浸かっているわけですし。
お互い、がんばりましょー!